子供の側弯症の治し方

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子供の側弯症の治し方

 側弯症の原因は、一般的にはっきりとわかっておりませんが、当院が考える側弯症の原因は、

まず背骨の土台である「骨盤」が後方へ傾くことから始まり、その後背骨を支える筋肉の過度な緊張が続く事によって起こると考えています。

 例えば、右利きの人は立っている時や座っている時には、左側に体重をかけている事があります。

「利き手」や「利き足」があるように、背中の筋肉にも「利き背筋」のような感じで使いやすさや筋力に差があります。

その筋肉の緊張に背骨が左右どちらか一方に引っ張られる状態が続く事によって「側弯症」が出来上がると考えております。

 極力背中の筋肉が緊張をしない状況を作ってあげる事です。

 本来体を支える役割をしている「骨」ですが、「背骨の軸」が「重心軸」からずれてしまう事によって「筋肉」で体を支えなければならなくなります。

そうした状況が続くと、筋肉の疲労から左右の背筋の緊張に差が生じ、緊張した筋肉によって、引っ張られた背骨が側方にずれることで「側弯」になってしまうと考えております。

側弯の予防は、まず骨盤を立てて座ることで「骨」で体を支える感覚を掴む事、それを継続して実践する事が重要です。

また、側弯症が現れて時間が経っている場合では、背中周りの筋肉の緊張が強ければマッサージや整体などを積極的に受けていただいても良いと思います。

ただし、マッサージ・整体だけが「側弯症」を治す術ではないことを認識しておきましょう。

 側弯症を治すには、自分自身の普段の身体の使い方が大切 

 お子さんが猫背になっていたら、ついつい「背筋を伸ばしなさい」「胸を張りなさい」などの言葉をかけてしまいがちですが、それらの指示はいずれも「筋肉」を過剰に使った姿勢な為、本人としても苦しいですし、その姿勢は長く続くものではありません。

そのまま続けてしまうと背中や腰の痛み、いずれは側弯症にも繋がっていきます。

「大切なことは、姿勢が整う環境を与えてあげることです。」

 猫背・側弯症を解消し、姿勢と症状を良くするために当院が行うこと

*当院では、下記の目的のためにエクササイズ指導をおこなっております。

  1. 足指の状態を高める
  2. 骨盤のニュートラルポジションを知り、可動性を高める
  3. 背骨の柔軟性を高める

足指の機能を高める

 人が立っている時の土台は「足」

足の指までしっかり使える事によって安定した身体になります。特にスポーツを行っているお子さんには重要です。

土台が安定していない身体では、筋力に頼った体の使い方になり、姿勢を保つだけでパワーロスを生じ、スキルも身に付かないばかりか怪我のリスクも増えます。

いくら体幹トレーニングをしても、そもそもの土台が安定しなければトレーニングの効果はありません。

また特に運動をしない人にとっても重要です。その影響は必ず歳をとって現れます。

年齢を重ねていくと筋力も落ちていきますから、土台の崩れが顕著に身体に現れ、高齢者では転倒のリスクにも繋がっていきます。

施術者として様々な年代の方を見てきましたが、高齢の方で「腰」や「膝」にトラブルを抱えている方の殆どは、外反母趾や寝指・浮指といった足の不具合を抱えています。

足指の機能を高めることは、健康に生きる事につながっていきます。

  1. 骨盤の機能を高める

骨盤が後ろに倒れた状態でいると、身体には様々な不具合が生じます。

例を挙げると

集中力の低下/浅い呼吸(口呼吸になりやすい)/免疫力の低下/首・肩こり/眼精疲労/腰痛/自律神経の乱れなどです。

ですので、上記のような症状がある方は整体や針治療も大事ですが、まずは座り方から見直す必要があります。

日本人は世界の中でも最も座っている時間が長い国民です。正しく座る事によって、生活の質が変わるといっても過言ではありません。

座っている時の土台は「骨盤」ですので、骨盤をニュートラルな位置で保つ事、可動性を高めておく事がいかに重要かは想像できるかと思います。

当院では、骨盤のニュートラルなポジションがどこなのか、骨盤の可動性を高めるエクササイズをわかりやすく丁寧にお伝えしています。 

  • 3.背骨の柔軟性を高める

 長い期間を「猫背」や「側弯」があった場合は、背骨がその形状を記憶しています。

その場合は、土台である「足指」「骨盤」の状態をいくら高めても、背骨の丸まりや側弯が改善するのは困難です。

直接、マッサージや整体でのアプローチも必要ですが、セルフエクササイズなどでも「背骨」そのものを動かしながら、柔軟性を高める必要があります。

側弯症を改善するには環境整備も重要

当院では、「アーユル・チェアー」という椅子の使用を推奨しております。

理由として、

・骨盤が後ろに倒れない点

・座った状態でも股関節の開閉などの動作ができる点です。

巷にある骨盤を立てる椅子の中には、お尻を包むように設計されていて股関節の動きが制限されたものがあります。

そのような椅子に座り続けると股関節周りの筋肉が固まってしまう恐れがあります。

アーユルチェアは、椅子に座った状態でも、骨盤を前後に動かすことも・股関節を開いたり閉じたり動かすことができます。

そのような点から、当院ではご家庭でのアーユルチェアの活用をお奨めしております。

アーユルチェアの詳細はこちら

側弯症でお困りなら

 側弯症は、見た目の問題だけではなく、機能的な問題の原因になります。

病院で経過観察と言われていても、放っておいても残念ながら治りません。また手術をしても原因を改善しない限り、それは根本的な解決ではありません。

原理原則を知り、子供が育つ環境を整えてあげる事、そして焦らずに経過を見守ってあげる事が重要です。

側弯症の改善は、ぜひ当院へお任せください。

鍼・マッサージ 吉村治療院 院長吉村大樹

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