頚椎症（頚椎ヘルニア）治療

頚椎症の概要

　頚椎症とは、加齢などによって椎間板（ついかんばん）に変性が生じ、頚椎を通る神経が圧迫されることで様々な症状が引き起こされる病状です。

頚椎症の種類

　頚椎症は、障害を受ける神経の部位によって「脊髄症」と「神経根症」に分けられます。

どちらも50代以降の男性に多く女性の２倍とされています。

頚椎症の症状

　頚椎症の症状は、圧迫される神経の場所によって異なります。

【脊髄が圧迫された場合】

　圧迫を受けた部位よりも下位にある神経の障害が起きるので、首から下肢の広範囲に症状が引き起こされます。

基本的症状は、左右両方に起こり主な症状は、痺れ・痛み・脱力感などですが、重症な場合には歩行困難や直腸膀胱障害などが現れます。

【神経根が障害された場合】

　首肩のこりや痛みの他にその神経根が支配する部位にのみ症状が起こります。

腕や指先の痺れ・痛み・脱力感などが現れ重症な場合は麻痺が見られる事もあります。

脊髄が圧迫を受けた際には両側性に症状が現れるのに対して、神経根が障害を受けた場合は片方にのみ現れます。

当院で頚椎症治療を利用するメリット

　当院の頚椎症に対する治療では、まずしっかりと問診をとり各種検査を行った後に頚椎症の原因となる神経や筋肉を特定します。＊筋肉以外が原因の場合もあります。

「トリガーポイント」について

筋肉にコリが生じると、筋肉内に「トリガーポイント」と呼ばれる痛みを発生させる場所が現れます。

この「トリガーポイント」こそが、頚椎症をはじめ身体に生じる痛みや痺れ感などの原因の一つでもあります。

筋肉に発生する「トリガーポイント」は、レントゲンやMRIなどの画像では映らない為に、病院等では原因不明の症状として扱われるのです。

「トリガーポイント」は筋肉のコリとして触れる事が多いため、触診の技術が大切になります。

言い換えると体に触れる事がない検査（病院）等では発見されないケースが殆どです。

　当院では、原因と特定された筋肉に対して、「鍼」「指圧マッサージ」「整体」などの各種の徒手療法を加えることによって、トリガーポイントを消失させて頚椎症の症状改善を図ります。

また、トリガーポイントは筋肉の「こり」から出来る為、症状の改善だけではなく「再発の防止」も視野に入れながら、筋肉が凝らない為の身体の使い方を覚えていただけるよう、セルフケアのアドバイスもさせていただいております。

＊特にヘルニアや脊柱管狭窄症で手術を勧められて迷っている方は、メスを入れる前に一度当院の施術を受けてみられてください。

　当院の治療では、頚椎症（頚椎ヘルニア）の原因となる筋肉「トリガーポイント」を特定し、その筋肉「トリガーポイント」に対する「鍼」や「指圧」を行うことで痛みや痺れ感といった症状の緩和を図ります。

しっかりと目的の筋肉に「鍼」や「指圧」を届かせるには熟練した技術が必要となります。

　頚椎症の方に共通する特徴として「不良姿勢」と「身体の硬さ」があげられます。特に「胸椎」を含む「脊柱」が硬いと、身体のクッション機能も下がる為、疲れやすい身体となります。

筋肉のコリ（トリガーポイント）は、この筋肉の疲労によって作られるのです。

また人の身体は、動きが悪い部位があるとそこを庇う為に代償的に他の部位を動かすようになります。

それを「代償動作」と呼ぶのですが、その代償動作の結果が「頚椎症・ヘルニア」となってしまうのです。

頚椎症を治すのにも再発を防ぐのにも、柔軟性を高めて疲れにくい身体を作っていくことは必須の条件です。

　「頚椎症」と一言で言っても、人によって痛みが起こる原因や要因がそれぞれ異なります。

当然、改善策や予防方法も人によって異なります。一度の施術で全てをお伝えすることは出来ませんが、施術を通していく中でその方にあった最善の方法をお伝えしております。