なぜ姿勢は崩れるのか?現代人に姿勢不良が増えている本当の理由
なぜ姿勢は崩れるのか?現代人に姿勢不良が増えている本当の理由
姿勢が悪いのは「意識の問題」ではありません
「姿勢を正しなさい」
「背筋を伸ばしなさい」
子どもの頃から、誰もが一度は言われたことがある言葉だと思います。
しかし実際には、姿勢が崩れている人ほど、姿勢を良くしようと“意識している”というケースが少なくありません。
それでも姿勢が崩れてしまうのはなぜか。
それは、姿勢不良の原因が意志の弱さや気合の問題ではないからです。
姿勢は、
✔ 身体構造
✔ 生活環境
✔ 動きのクセ
✔ 呼吸
✔ 神経・脳の働き
これらが複雑に絡み合った「結果」として現れます。
姿勢は「骨で支えられる」ことで保たれています
本来、私たちの身体は筋肉で頑張って姿勢を保つようには作られていません。
姿勢の土台となるのは、
- 骨盤
- 背骨
- 足元
といった「骨の配置」です。
骨が正しい位置関係にあれば、筋肉は必要以上に緊張せず、自然と楽な姿勢を保つことができます。
しかし、この土台が崩れると、身体は筋肉の力を使って無理に姿勢を維持しようとします。
これが、
✔ 猫背
✔ ストレートネック
✔ 巻き肩
✔ 反り腰
といった姿勢不良の始まりです。
現代人に姿勢不良が増えている3つの大きな理由
① 座りすぎの生活と「骨盤の後傾」
現代人は、人生の多くの時間を「座って」過ごしています。
長時間座り続けることで、
- お尻の筋肉(殿筋)が圧迫され続ける
- 柔軟性が低下する
- 骨盤が後ろに倒れやすくなる
という状態が起こります。
骨盤が後傾すると、身体はバランスを取るために
- 背中を丸め
- 頭を前に突き出す
という姿勢を選びます。
これは身体が倒れないように行っている無意識の代償動作であり、結果として首や肩に大きな負担が集中します。
② 足元の問題と「重心の崩れ」
姿勢は、実は足元から影響を受けています。
現代人に多く見られるのが、
- 浮き指
- 足指が使えない
- 踵重心
といった状態です。
足の指がうまく使えなくなると、自然と重心は踵寄りになります。
踵重心になると身体は不安定になるため、
- 骨盤を後傾させながら
- 身体全体を前方へスライドさせる
という姿勢を取るようになります。
この状態では、
- ふくらはぎ
- 太もも裏(ハムストリングス)
が緊張し、その付着部である坐骨を引き下げ、さらに骨盤後傾を強めてしまいます。
③ 環境(椅子・靴)が姿勢を作っている
椅子
柔らかい椅子や深く腰掛ける座り方では、骨盤は沈み込み、後傾しやすくなります。
一方で、
- 硬めの椅子
- 浅く腰掛ける
といった座り方では、骨盤を立てやすくなり、背骨は自然なカーブを保ちやすくなります。
昔の日本人が正座をしていたのも、骨盤後傾が起きにくい、非常に理にかなった習慣でした。
靴
踵のないサンダルや、ソールが完全にフラットな靴は、踵重心を助長しやすくなります。
踵がわずかに高く設計されたスニーカーでは、
- 重心が前方へ移動しやすくなる
- 骨盤も前傾方向へ動きやすくなる
というメリットがあります。
※これはヒールの高い靴を勧めるものではありません。
姿勢は「呼吸・神経・脳」にも影響します
姿勢が崩れると、
- 胸郭が潰れる
- 横隔膜が動きにくくなる
- 呼吸が浅くなる
といった変化が起こります。
呼吸が浅くなると、
- 自律神経が乱れやすくなる
- 脳への血流・酸素供給が低下する
結果として、
- 集中力の低下
- 疲れやすさ
- 気分の落ち込み
など、心身の不調にもつながっていきます。
姿勢不良は、単なる見た目の問題ではなく、身体・脳・心すべてに影響する問題なのです。
姿勢は「正すもの」ではなく「整うもの」
姿勢は、意識して無理に正すものではありません。
「骨盤」・「背骨」・「足元」・「呼吸」これらのバランスが整った結果として、自然に整っていくものです。
だからこそ、
- 首だけ
- 肩だけ
- 腰だけ
を見るのではなく、身体全体を一つのつながりとして捉える視点が重要になります。
当院が姿勢を重視している理由
当院では、姿勢を「症状改善の手段」だけとは考えていません。
姿勢は、
- 身体の使い方
- 心の状態
- 人生の質
すべてに関わる土台だと考えています。
姿勢が整うことで、本来持っている力を、無理なく発揮できる身体へと近づいていきます。
姿勢に悩んでいる方
もし、
- 姿勢が気になる
- 肩こり・首こり・腰痛を繰り返している
- 自分ではどう直せばいいか分からない
そのようなお悩みがあるなら、姿勢の「原因」から見直すことが大切です。
一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。
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最後に
姿勢は、あなたの「今」だけでなく、これからの人生にも大きな影響を与えます。
このページが、姿勢を見直すきっかけとなり、より快適で前向きな毎日につながることを願っています。