線維筋痛症の鍼治療

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線維筋痛症(FM : Fibro myalgia)の概要

線維筋痛症(せんいきんつうしょう)とは「身体の痛み」を主とする症状で、日本には約200万人の患者がいるといわれております。
その痛みの正体は筋膜性疼痛症候群 MPS(myofascial pain syndrome)」と呼ばれるもので、読んで字のごとく「筋膜」や「筋肉」の痛みであり、これが頭部・頸部・顔面部・肩・腰・下肢など、全ての部位の痛みの原因となっていることが多いのです。
圧痛点が一つでもある場合は「筋膜性疼痛症候群(MPS)」と呼ばれ、また圧痛点が11個以上ある場合に「線維筋痛症(FM)」と診断されます。

 要するに「筋膜性疼痛症候群(MPS)」は「線維筋痛症(FM)」の前段症状であり、時間的な経過や様々な要因が重なる事によって「筋膜性疼痛症候群(MPS)」から「線維筋痛症(FM)」へと進んでいくと考えられます。
症状自体は同じ筋肉の痛みなのですが、より重篤で広範囲な慢性のMPSが「線維筋痛症(FM)」ともいえます。 
その痛みは、全身や広範囲にまたは部分的に感じる場合があり、その痛みは軽度から激痛まで耐えがたい痛みである事もあります。
痛みの状況として主に持続した痛みですが、痛む場所が変わったり、時間により異なることや気候の変化でも痛みの強さが変わることがあります。
また「線維筋痛症(FM)」の随伴症状として、こわばり感・疲労感・倦怠感・微熱・ドライアイ・集中力の欠如・記憶障害・レストレスレッグ(むずむず脚症候群)・抑うつ・不眠・過敏性腸炎・自律神経失調症など様々な症状があり、個人差もあります。

【線維筋痛症の病因】

原因は不明とされていますが、肉体的・精神的ストレス、手術や事故などの外傷が引き金となって現れるケースがあります。

【線維筋痛症治療における当院の特徴・強み】

 当院が行う鍼治療の特徴として「トリガーポイント療法」を導入しております。

トリガーとは「引き金」の事を指します。これは筋肉や筋膜にできた筋硬結(コリ)が「痛み」や「痺れ」などの不快症状を引き起こす「引き金」になっているという事です。
ですが、実際に「トリガーポイント」の事を知っている医師・鍼灸師はそう多くなく、トリガーポイント由来の痛みで悩む患者様が、トリガーポイントを知らない治療者などに当たると「原因不明」や「気のせい」などと扱われ、早期に適切な治療が受けられず、症状の慢性化や長期化といった患者様の不利益につながっていることも事実です。

 また一部医療機関や鍼灸院では「トリガーポイントブロック注射」や「トリガーポイント鍼治療」などが導入されていますが「トリガーポイント」そのものを見つける事、そしてそのポイントに適切に刺針(針を打つ事)する技術は、解剖学的な一定の知識と高度なテクニックを要するため、施術者によって「トリガーポイント療法」の効果は大きく異なります。

 当院ではこれまで、日本のトリガーポイント研究の草分け的存在でもある関西医療大学 トリガーポイント研究会 黒岩恭一教授、明治国際医療大学 伊藤和憲教授のご指導の元、トリガーポイントに関する知識・刺針技術の習得を行ってまいりました。

 当然ですが誰に習うかも重要ですが、本当に重要なことは「どのような想い・考え方や心意気で目の前の患者さんに向き合っているか」であり「一本一本の針を打つ事にどれだけ意識を巡らせているか」が大切と考えております。

それが治療効果や、また他の治療者との差になっていくと考えております。 

 「線維筋痛症」は、国の難病指定にこそなっていないものの、未だ確立された治療法は見つかっておらず、西洋医学では「薬」による痛みのコントロールが行われているのが現状です。

 当院は、痛みの原因である「筋肉」に直接アプローチできる「トリガーポイント」療法を皆様に知っていただき活用して頂くべく、福岡県の鍼灸院では唯一の「一般社団法人 日本線維筋痛症学会」所属し、日々の知識や技術の向上に向けて取り組んでおります。

 以上のことから、患者様の痛みに正面から向き合うことができるのが、当院の特徴であり強みでともいえます。

【当院で線維筋痛症の治療を行うメリット】

 線維筋痛症の痛みの原因は、一般的には不明とされていますが、その本態は筋肉から発せられる痛み=トリガーポイントとも言えます。

トリガーポイントなど、筋肉に関する疾患は、筋肉に直接アプローチができる”鍼治療”が最も得意とする分野であり、鍼治療は非常に効果を発揮します。

また当院では、「筋肉がなぜ凝ってしまうのか?」「筋肉が凝らない身体の使い方」「生活習慣・栄養指導」なども含めたサポートを行なっています。

「薬を処方して終わり」「針を打って終わり」ではなく、患者さんと共に「線維筋痛症の症状を改善するんだ」という意欲を持って取り組んでいます。

当院は、福岡県で唯一の「一般社団法人 日本線維筋痛症・慢性痛学会」に所属する鍼灸院です。

あなたの身体の痛みが解消されるよう、お手伝いをいたします。

*「線維筋痛症」の治療を受ける上で、ご自身でも身体のことや痛みについて知識を得ることは、これからの治療効果を上げる為にも必要な事です。「線維筋痛症」のことや「トリガーポイント」「副腎疲労」などの事をお知りになりたい方には、おすすめの本をご紹介いたいします。

以下のリンクよりご確認ください。

タイトル:トリーポイントブロックで腰痛は治る

著者:賀茂整形外科医院院長 賀茂淳先生

出版社:風雲舎

柔道整復師や鍼灸師の先生のにも非常にお勧めの本です。患者様へ対する日々の施術に役立つと思います。

タイトル:しつこい疲れは副腎疲労が原因だった ストレスに勝つホルモンのつくりかた 

著者:本間良子(著) 本間龍介(監修)

出版社:祥伝社黄金文庫

タイトル:疲れがとれない原因は副腎が9割

著者:御川安仁 

出版社:フォレスト2545新書

*線維筋痛症は、単純な筋肉の問題だけではなく副腎ホルモンなどの内分泌(ホルモン)系のバランスの乱れも関わっています。

ご自身でホルモンの仕組みから、ホルモンバランスを整える習慣などが記載された書籍ですので線維筋痛症の他、慢性疲労症候群などの書籍も患者様にお薦めしております。

当院の線維筋痛症治療の特徴

  1. 痛みの原因の筋肉に直接アプローチ
  2. 自然治癒力を引き出す安全な治療法
  3. 筋肉が凝らない為の身体づくりをご提案

1.痛みの原因の筋肉に直接アプローチ

前述の通り、線維筋痛症(FM)の本態は筋膜性疼痛症候群(MPS)であり、筋肉内に出現したトリガーポイントによるものです。
当院では、どの筋肉のトリーガーポイントによる痛みかを見極め、「指圧」や「鍼」によって直接トリガーポイントにアプローチしていきます。

2.自然治癒力を引き出す安全な治療法

一般的な病院での「線維筋痛症」に対する治療は投薬治療が中心となりますが、「薬」というものには副作用がついて回ります。
一方で鍼治療には副作用や依存性はありません。
鍼によって、身体に対して小さな傷をつける事で「自然治癒力」を促す事が鍼治療の大きな狙いであり特徴でもあります。

「治療の主役はいつも患者様です」

あなたの身体は、あなたにしか治す事が出来ません。当院ができることは、治癒力を引き出すお手伝いです。
当院はそのことをいつも心掛けながら「線維筋痛症」を含め、様々な症状に対する治療に取り組んでおります。

3.筋肉が凝らない為の身体づくりをご提案

 当院の治療では、痛みの原因(MPS)に直接アプローチし、コリや痛みを緩和を図りますが、そもそも「何で凝るのか」を考え、対処していかなければ、鍼治療を延々と繰り返す事となります。
身体が凝る理由は、患者様の生活の中にあり・患者様自身の身体の使い方・患者様を取り巻く環境などに大きく影響を受けています。
 定期的な身体のケアとしての鍼治療はもちろん有効であり、必要なものと考えておりますが、まずは「なぜ凝るのか」見つけ出し適切な対処法を図ることから治療を始めていきます。
大袈裟かもしれませんが、そのことが「QOLの向上」や「健康寿命の延長」に繋がると考えております。