慢性疼痛とは?長引く痛みの原因と鍼治療|福岡市中央区・吉村治療院
慢性疼痛とは?
3か月以上続く痛みでお悩みの方へ
「もう何か月も腰が痛い」
「病院で検査を受けたが、大きな異常はないと言われた」
「薬や湿布を使っても、なかなか痛みが引かない」
「マッサージを受けると楽になるが、しばらくすると元に戻る」
「痛い場所をずっと治療しているのに、良くならない」
こうした痛みを抱えている方は、少なくありません。
3か月を超えて続く、あるいは繰り返す痛みを、慢性疼痛(慢性痛)といいます。ただ、慢性疼痛は「急性の痛みが長引いているだけ」とは限りません。筋肉や筋膜、関節、神経に加えて、姿勢、身体の使い方、睡眠、活動量、ストレスなどが絡み合っていることもあります。
そのため、「どこが痛いか」だけでなく、「なぜその痛みが続いているのか」を考えることが大切です。
慢性疼痛とは「3か月以上続く・繰り返す痛み」
国際疼痛学会(IASP)などでは、慢性疼痛は3か月を超えて持続または反復する痛みとされています。
慢性疼痛には、たとえば次のようなものがあります。
- 慢性腰痛
- 首や肩の慢性的な痛み
- 臀部痛
- 股関節痛
- 膝痛
- 頭痛・顔面痛
- 神経障害性疼痛
- 線維筋痛症などの広範囲の痛み
ひとくちに慢性疼痛といっても、中身はさまざまです。原因となる病気や組織の損傷がはっきりしている痛みもあれば、画像検査だけでは十分に説明できない痛みもあります。睡眠や活動量、心理的・社会的な要因が影響することもあります。
痛い場所と、原因の場所は同じとは限りません
当院が慢性疼痛を診るうえで、いちばん意識しているのがこの点です。
腰が痛くても、腰だけに問題があるとは限りません。臀部や股関節まわり、腸腰筋などお腹の深いところの筋肉、背中の筋肉が関わっていることもあります。
肩も同じです。肩関節のほかに、僧帽筋、棘上筋・棘下筋などの腱板、肩甲骨まわりの筋肉、大胸筋、広背筋、首まわりの筋肉が症状に関係することがあります。
痛みを感じる場所とは別の場所から痛みが現れる現象の一つが、「関連痛」です。ですから、痛いところを何度も施術するのではなく、身体全体から関係している場所を探していきます。
筋肉・筋膜が関係していることもあります
当院が特に重視しているのが、筋肉と筋膜です。
筋肉の中に過敏な部分ができると、そこを刺激したときに、局所だけでなく離れた場所にも痛みや違和感が出ることがあります。こうした部位を「筋膜性トリガーポイント」と呼びます。筋筋膜性疼痛では、痛みのある場所とは別の筋肉が症状に関係していることもあります。
もちろん、すべての慢性疼痛がトリガーポイントで説明できるわけではありません。関節、神経、内科的な病気なども含めて考える必要があります。そのうえで、画像検査では説明しきれない痛みに対して、筋肉・筋膜という視点を加えて身体を評価するのが、当院のやり方です。
なぜ痛みは慢性化するのか
最初は、小さなケガや筋肉の緊張だったのかもしれません。それが長引くうちに、痛いから動かさなくなり、活動量が落ち、筋肉や関節が動きにくくなり、動かすとまた痛む。そしてさらに動かさなくなる。そんな悪循環に入ることがあります。
睡眠不足、疲れ、長時間同じ姿勢、運動不足、身体への過度な負荷、ストレスなどが重なると、痛みはさらに長引きやすくなります。
また慢性疼痛では、痛みを処理する神経系の働きが変わり、刺激に敏感になることも知られています。痛みが長く続いているからといって、その場所が傷つき続けているとは限らないのです。
姿勢も見逃せません
頭が前に出る、背中が丸くなる、肩が前に入る、骨盤が前後に大きく傾く。スマートフォンやパソコン作業、座りっぱなしの時間が長い。こうした姿勢が続くと、一部の筋肉に負担が集中します。
本来、身体は骨格で効率よく支えられています。ところが崩れた姿勢を保つために筋肉が働き続けると、過度な緊張が起こり、血流や循環が落ちやすくなって、張り、こり、痛みにつながります。動きにくくなれば、姿勢はさらに崩れていきます。
「たかがコリ」と思われるかもしれません。でも、同じ筋肉に毎日負担がかかり、緊張が長く続けば、痛みや動かしにくさの原因になります。当院では、硬くなった筋肉をゆるめるだけでなく、なぜその筋肉が硬くなったのかまで見ます。その背景の一つが、姿勢や身体の使い方です。
姿勢を良くすると聞くと、「背筋を伸ばす」「胸を張る」と考える方が多いと思います。ただ、無理に胸を張って力で姿勢を保とうとすると、それが新しい緊張になることがあります。当院で目指すのは、筋肉で頑張って支える姿勢ではなく、できるだけ骨で支える姿勢です。無理の少ない位置に骨格を整えて、余計な緊張を減らしていきます。
そのため、必要に応じて姿勢改善の施術や、ご自宅でできるセルフケアの指導も行っています。
レントゲンやMRIで異常がないのに、なぜ痛いのか
慢性疼痛の患者さんから、よく聞く言葉があります。
「検査では異常がないと言われました。でも痛いんです」
レントゲンやMRIは大切な検査です。骨折、腫瘍、炎症、椎間板や関節の状態など、身体の中の情報が得られます。ただ、画像だけですべての痛みが説明できるわけではありません。筋肉の緊張、身体の使い方、姿勢、筋筋膜性疼痛などは、画像では十分に評価できないことがあります。
反対に、「椎間板が狭くなっています」「骨が変形しています」「関節がすり減っています」と言われても、画像の変化と痛みの強さが一致しないこともあります。もちろん、そうした変化が症状に関係しているケースもあります。
ですから当院では、画像だけで判断せず、実際に身体を触り、動かして、どの動作で症状が出るのかを確認します。症状、身体所見、動作、筋肉、関節、神経をあわせて見ていきます。
吉村治療院は「痛い場所だけ」を施術しません
たとえば腰痛の方が来られても、最初から腰だけを施術するとは限りません。身体を確認すると、臀部の筋肉がとても硬い、股関節が十分に動いていない、腸腰筋など腹部深層の筋肉が緊張している、背中が硬くて呼吸が浅い、といった腰以外の問題が見つかることがあります。
肩なら、首、背中、肩甲骨、胸郭、肩関節とつなげて確認します。
探しているのは、どこが痛いかだけではありません。なぜ、その場所に負担が集中しているのかです。
大切にしている3つのこと
当院では、慢性疼痛を「刺激・材料・環境」の3つで考えています。
1.刺激
筋肉や筋膜の状態を確認し、必要に応じて、トリガーポイントを意識した鍼治療や手技療法を行います。過度に緊張している筋肉や、症状との関連が考えられる部位に、適切な刺激を入れていきます。
2.材料
身体が回復するには、材料も要ります。筋肉をはじめ、身体をつくるにはタンパク質などの栄養素が欠かせません。施術だけでなく、必要に応じて、日常の食事や栄養についてもお話ししています。
3.環境
姿勢、身体の使い方、睡眠、呼吸、活動量、生活習慣です。施術で筋肉をゆるめても、日常生活で同じ場所に負担をかけ続ければ、また緊張してしまいます。
鍼治療も選択肢の一つです
慢性疼痛に対する鍼治療は、国内外でさまざまな研究が行われています。ただ、慢性疼痛は原因も状態も人それぞれなので、「鍼をすれば全部解決する」とは当院も考えていません。その方の状態に合わせて、必要な方法を組み合わせます。
鍼・マッサージの施術に、姿勢改善、セルフケア、生活環境の見直しを加えて考えていきます。
目指すのは、痛みの数字を下げることだけではありません。
「朝起きるのが楽になった」
「仕事を続けられるようになった」
「歩ける距離が伸びた」
「趣味を再開できた」
こうして、日常でできることを増やしていくことも大切にしています。
何年も痛みが続いている方へ
何年も痛みが続くと、「もう年だから仕方ない」「一生この痛みと付き合うしかない」と思ってしまう方もいます。でも、痛みが長く続いているからといって、良くなる可能性がないわけではありません。
同じ場所を同じ方法で治療し続けるのをいったん止めて、別の角度から身体を見直してみる。筋肉なのか、筋膜なのか、関節なのか、神経なのか、姿勢なのか、身体の使い方なのか、睡眠や生活環境なのか。いくつかが重なっていることもあります。
一つずつ整理していくと、これまで気づかなかった問題が見えてくることがあります。
筋筋膜性疼痛という考え方
慢性疼痛の中でも、当院が特に注目しているのが筋筋膜性疼痛です。この痛みでは、痛い場所と問題になっている筋肉が離れていることがあります。それを理解するカギが、トリガーポイントと関連痛です。
「病院では大きな異常がないと言われたのに痛い」
「マッサージをしても、しばらくすると元に戻る」
「何年も同じ場所が痛い」
「痛い場所を治療しているのに改善しない」
こうした方は、一度、筋肉・筋膜という視点から身体を見直してみるのも選択肢の一つです。
→【筋筋膜性疼痛とは?原因・症状について】
→【トリガーポイントとは?】
→【関連痛とは?なぜ痛い場所と原因が違うのか】
→【慢性疼痛と姿勢の関係】
福岡市で慢性疼痛にお悩みの方へ
吉村治療院は、福岡市中央区薬院にある鍼・マッサージ治療院です。慢性腰痛、坐骨神経痛、首・肩の慢性的な痛み、四十肩・五十肩、股関節痛、膝痛、臀部痛、足部の痛み、線維筋痛症など、長く続く痛みのご相談をいただいています。
長く続く痛みには、長く続いているなりの背景があります。症状名だけで判断せず、なぜその方の身体に痛みが続いているのかを考えます。
これまで治療を続けても痛みを繰り返している方、検査では大きな異常がないのに痛みが続いている方、筋肉・筋膜や姿勢、身体の使い方といった別の視点から身体を見直してみたい方は、お気軽にご相談ください。
吉村治療院
福岡市中央区薬院
薬院大通駅より徒歩約5分
鍼・マッサージ/トリガーポイント鍼
通常施術
約30分 6,600円
約60分 9,900円
※症状や経過には個人差があります。施術による効果を保証するものではありません。
※急激に発症した強い痛み、発熱、外傷後の強い痛み、進行する筋力低下やしびれ、排尿・排便の異常などがある場合は、まず医療機関を受診してください。