四十肩・五十肩が長引く理由|肩甲骨に付く17の筋肉から考える【福岡市薬院の鍼灸整骨院】

今回は、四十肩・五十肩について書きました。

「半年たっても、腕が上がらない」
「夜、寝返りをうつたびに目が覚める」

そういう状態が、なぜこれほど長引くのか。肩の解剖、とくに肩甲骨にどれだけの筋肉が付いているかという視点から掘り下げています。

長引く肩の痛みでお困りの方は、ぜひ読んでみてください。

四十肩・五十肩の方から、決まってうかがう言葉があります。「どうして、こんなに長引くんでしょうか」

答えのひとつは、肩という場所の構造にあります。

目次

肩甲骨には、16から17の筋肉が付いています

数の問題です。

背中にある、平たい骨。肩甲骨です。この骨ひとつに、数え方にもよりますが16から17の筋肉が付いています。

肩甲骨そのものを動かす筋肉。関節がぐらつかないように支える筋肉。腕を動かすために働く筋肉。役割の違うものが、一枚の骨に集まっています。

範囲を鎖骨や上腕骨まで広げれば、首から来る筋肉、胸から来る筋肉、肘や手首につながる筋肉も加わります。

肩は、首と胸と背中と腕が交わる交差点です。

「肩が上がらない」の中身は、一人ひとり違います

同じ訴えでも、関わっている筋肉は同じではありません。

横から上げるのがつらい方。後ろに手を回すのがつらい方。上げきったところだけ痛む方。

このうちのどれか、あるいはいくつかに不具合が起きると、痛みが出たり、動く範囲が狭くなったりします。

長引く理由のひとつは、ここにあると考えています。関わりうる筋肉が多いということは、見当をつける範囲も広いということです。

どの筋肉が関わっているかを、触って絞り込みます

それが、最初の仕事です。

動かしていただきながら、どの動きで止まるのか、どこが引き伸ばされ、どこが縮んでいるのかを確かめます。そのうえで、手で触れて絞り込んでいきます。

地味な作業です。ただ、ここをていねいにやれるかどうかで、その後の進み方が変わると考えています。

ご自身で確かめられることが、ひとつあります

「どの動きで、どこが痛むか」です。

  • 横から腕を上げたとき
  • 後ろに手を回したとき
  • 頭の上まで上げきったとき

どの動きで、どのあたりが痛むか。それだけで、見当をつける手がかりになります。

ただし、痛みが強いときは、無理に動かして確かめないでください。

同じ四十肩でも、原因はひとつではありません

見極めと線引きが、いちばん大事だと考えています。

同じ「四十肩・五十肩」という言葉で呼ばれていても、背景は人によって違います。肩以外に原因があることもありますし、医療機関で調べていただいたほうがよい場合もあります。

長引いている方ほど、一度きちんと確かめてください。肩の動きでお困りのことがあれば、ご相談ください。

※今週の臨床の振り返りより(2026年10月 第3週)

鍼・マッサージ 吉村治療院 院長 吉村大樹

この記事を書いた人

吉村 大樹(よしむら だいき)
はり・マッサージ 吉村治療院 院長

業界歴24年、開業12年。4つの国家資格を持ち、施術はすべて院長が担当しています。日本線維筋痛症・慢性痛学会の診療ネットワークに参加。
「痛みや不調には、必ず理由がある」という考えのもと、触れて探し、鍼で届け、姿勢と体の使い方で整えることを大切にしています。

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