年齢とともに膝が痛くなるのはなぜか【福岡市薬院の鍼灸整骨院】
今回は、年齢とともに出てくる膝の痛みについて書きました。
「若い頃は、なんともなかったのに」
「最近、膝がきしむようになった」
なぜ、年齢を重ねると痛みが出てくるのか。筋力と体の使い方という視点から掘り下げています。
膝や関節の痛みが気になり始めた方は、ぜひ読んでみてください。
若い頃は、筋力がカバーしてくれていました
ご本人が、よく分かっておられることがあります。
膝の痛みでお越しになる方から、こういう言葉をうかがうことがあります。「若い頃は膝のまわりの筋肉でなんとかなっていたけれど、年齢を重ねて筋力が落ちたら、きしむようになった」
ご自身の体で、気づいておられるのだと思います。そしてこれは、膝だけの話ではありません。
筋力でカバーできる時期には、終わりがあります
体の使い方、姿勢の保ち方、運動、生活習慣。どれも、筋力でカバーできてしまう時期があります。多少無理のある使い方をしていても、筋肉が支えてくれるからです。
ところが筋力は、年齢とともに落ちます。そのとき、それまで筋肉が肩代わりしていた負担が、一気に表に出てきます。
痛みが出たのは、その日に何かをしたからではありません。それまでの使い方の積み重ねを、支えきれなくなっただけだと考えています。
吉村治療院の施術として、私がやることは、3つあります
順番があります。
- これまで負担をかけてきた筋肉のケア まずマッサージと鍼で、働き続けてきた筋肉を緩めます
- 柔軟性を取り戻す 筋肉そのものと、体の動く範囲を広げていきます
- 筋肉だけに頼らない体の使い方を覚える ここが本題です
1と2だけでは、また同じところに戻ります。3まで届いて、ようやく変わると考えています。
膝は、股関節と足首にはさまれた関節です
柔軟性を取り戻す場所は、膝だけではありません。
膝は、上に股関節、下に足首がある、ちょうど真ん中の関節です。上下の関節が硬くなると、その分の負担が真ん中の膝に集まります。
ですから私は、膝のまわりだけでなく、股関節と足首の動きを診ます。
「筋肉をつけなさい」と言われても、動けないことがあります
よくうかがう話です。
膝が痛くて医療機関を受診すると、「膝の筋肉が落ちているから鍛えなさい」「歩きなさい」と言われることがあります。
ただ、痛みがあるときに、膝へ負担のかかる運動を続けるのは難しいものです。どうしても億劫になります。
ですから私は、先に股関節と足首の柔軟性を取り戻して、膝にかかる負担そのものを減らすことを考えます。ここで変化が出る方がいらっしゃいます。
それは、筋肉がついたからではありません。膝以外の関節が動くようになって、膝が肩代わりしていた負担が減ったからだと考えています。
筋力をつければ解決する、という話ではありません
見極めと線引きが、いちばん大事だと考えています。
もちろん筋力は大切です。ただ、硬くなったままの筋肉を鍛えても、負担のかかり方は変わりません。順番があります。
また、膝の痛みには検査が必要なものもあります。腫れや熱がある場合、変形が進んでいる場合は、先に医療機関で確かめていただくことをおすすめします。
膝のことでお困りでしたら、ご相談ください。
※臨床の振り返りより(2026年10月 第3週)
この記事を書いた人
吉村 大樹(よしむら だいき)
はり・マッサージ 吉村治療院 院長
業界歴24年、開業12年。4つの国家資格を持ち、施術はすべて院長が担当しています。日本線維筋痛症・慢性痛学会の診療ネットワークに参加。
「痛みや不調には、必ず理由がある」という考えのもと、触れて探し、鍼で届け、姿勢と体の使い方で整えることを大切にしています。