なぜ?一回では改善しきれないのか

福岡市中央区薬院|鍼・マッサージ 吉村治療院

なぜ?一回では改善しきれないのか

「穴の空いたバケツ」で考える痛みと不調の本当の原因

肩こり、腰痛、膝の痛み、自律神経の乱れ、慢性的な疲労感。こうした症状を抱えて来院される方の中には、「一度施術を受けて様子を見ます」という方もいらっしゃいます。もちろん、その選択を否定するつもりはありません。

しかし、鍼灸師として24年以上、多くの患者さんを診てきた経験から言えることがあります。それは、慢性的な症状ほど、一度の施術だけで改善することは難しいということです。その理由を、当院ではよく「穴の空いたバケツ」に例えてお話ししています。

福岡 鍼治療 吉村治療院

痛みや不調は「穴の空いたバケツ」と同じ

想像してみてください。目の前に穴の空いたバケツがあります。一生懸命水を注いでも、穴が空いたままでは水は漏れ続けます。

身体の不調も同じです。肩こりや腰痛、膝痛、自律神経の不調などの症状は、言わば「バケツから水が漏れている状態」です。そして、その穴になっているものは人それぞれ異なります。

  • 不良姿勢
  • 栄養不足
  • 運動不足
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 身体の使い方のクセ
  • セルフケア不足

症状だけを追いかけても、この穴が残ったままでは再び不調は現れてしまいます。

鍼治療やマッサージは「水を注ぐ行為」

ここで誤解していただきたくないのは、鍼治療やマッサージは非常に重要だということです。施術によって、血流が改善する・筋肉の緊張が緩む・痛みが軽減する・自律神経が整いやすくなるなど、身体が回復しやすい状態を作ることができます。

鍼治療やマッサージは、水を注ぐ行為です。減ってしまった水を補うためには、水を注ぐ必要があります。だから施術は必要なのです。

本当に大切なのは「穴を塞ぐこと」

しかし、どれだけ水を注いでも、穴が空いたままでは再び漏れてしまいます。だから当院では、施術だけで終わるのではなく、以下も大切にしています。

  • 姿勢改善
  • セルフケア指導
  • 身体の使い方の改善
  • 運動習慣の見直し
  • 食事や栄養のアドバイス

これらは全て「穴を塞ぐ作業」です。症状を抑えることよりも、症状が出にくい身体を作ること。それが根本改善だと考えています。

一度だけ施術を受けて様子を見るのはおすすめしない理由

初回施術後、「少し様子を見て、また辛くなったら来ます」という方もいらっしゃいます。しかし、穴が空いた状態のまま様子を見ても、自然に穴が塞がることはほとんどありません。

むしろ、せっかく改善のきっかけができたにもかかわらず、再び元の状態へ戻ってしまうことも少なくありません。私はそれを、非常にもったいないことだと感じています。

鍼治療も、トレーニングや受験勉強と同じ

私は患者さんによく、「鍼治療もトレーニングや受験勉強と似ています」とお話しします。スポーツジムの体験トレーニングを一回受けただけで筋肉が大きくなるでしょうか?学習塾の体験授業を一回受けただけで志望校に合格できるでしょうか?おそらく、そのように考える方はいないと思います。

大切なのは、継続して正しい取り組みを積み重ねることです。身体も同じです。一回の施術で変化を感じることはあります。しかし、長年積み重なった身体のクセや姿勢、筋肉の状態を変えていくためには、一定期間の積み重ねが必要になります。

鍼治療 福岡 吉村治療院

身体は少しずつ作り変えられている

身体は常に新しく作り変えられています。一般的には、皮膚は約1か月前後、筋肉は約2〜3か月、骨は数年単位で代謝しながら入れ替わっていると言われています。

※代謝速度には個人差があり、研究によっても幅があります。

つまり、身体は一晩で生まれ変わるわけではありません。長年かけて作られた身体の状態を変えていくには、それ相応の時間が必要なのです。だからこそ当院では、まず3ヶ月・8回の施術を一つの目安としてご提案しています。

なぜ3ヶ月・8回なのか

当院では、初月は週1回ペース、2〜3ヶ月目は2週間に1回ペース、合計3ヶ月・8回の施術をおすすめしています。これは単に施術回数を増やしたいからではありません。この期間を利用して、以下の「穴を塞ぐ作業」を行うためです。

  • 症状の原因を知る
  • 姿勢を改善する
  • セルフケアを身につける
  • 身体の使い方を変える
  • 栄養状態を整える

症状を追いかけるのではなく、症状が出にくい身体を作る。そのために必要な期間だと考えています。

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治療とは「刺激」と「材料」の両方が必要

私が鍼灸師として長年臨床を続ける中で感じていることがあります。それは、身体の不調を抱える方の中には、筋肉や身体を修復するための材料が不足している方が少なくないということです。筋肉も、皮膚も、骨も、髪も、内臓も、身体は食べたもので作られています。

どれだけ良い施術を受けても、身体を修復する材料が不足していては十分な回復は期待できません。逆に、栄養だけを意識していても、身体に適切な刺激がなければ変化は起こりにくいものです。

私は長年の臨床経験から、「治療とは、刺激と材料の両方が揃って初めて成立する」と考えるようになりました。そのため当院では施術だけでなく、食事や栄養についてのお話をさせていただくこともあります。

実際に私自身も、この考え方を形にするために栄養補助食品の開発に携わってきました。それほど、身体を作る材料の重要性を感じているからです。

まとめ

痛みや不調は、穴の空いたバケツと同じです。鍼治療やマッサージは水を注ぐ行為。姿勢改善やセルフケア、栄養改善は穴を塞ぐ行為。どちらも欠かせません。

体験トレーニングだけで筋肉がつく人はいません。体験授業だけで合格する人もいません。身体の改善も同じです。継続的な刺激と、身体を修復する材料。その積み重ねによって初めて身体は変化していきます。

私は鍼灸師として、単に痛みを取るだけではなく、患者さんがこれから先も元気に過ごせる身体づくりをお手伝いしたいと考えています。だからこそ、施術だけでなく、姿勢、セルフケア、栄養といった視点も大切にしています。

もし長年同じ症状を繰り返しているのであれば、ぜひ一度、「私のバケツにはどんな穴が空いているのだろう?」という視点で身体を見直してみてください。その穴を見つけ、塞いでいくことこそが、本当の意味での改善への第一歩なのです。

ご自身の身体についてご相談されたい方は、お気軽にご連絡ください。

鍼・マッサージ 吉村治療院 院長 吉村大樹

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