テニス肘|湿布で良くならない理由【福岡市薬院の鍼灸整骨院】
今回は、テニス肘について書きました。
「テニスをしていないのに、テニス肘と言われた」
「湿布を貼って様子を見ているが、なかなか良くならない」
こうした方に向けて、肘の外側の痛みがなぜ起こり、なぜ長引くのかを、施術者としての視点から掘り下げています。
肘の痛みで悩んでいる方は、読んでみてください。
テニス肘は、テニスをしていない方にも起こります
名前の由来になった動きは、日常のなかにもあります。
手首を反らす動き、手首を曲げる動き。この繰り返しで、肘の外側に付く筋肉に負担がかかります。デスクワークでのマウス操作や、スマホの操作も、同じ筋肉を同じ方向にだけ使い続ける動きです。
テニスをしていなくても、同じ場所に同じ負担がかかれば、同じ痛みが起こると、私は考えています。
最近は、トレーニングをしている方にも増えています
繰り返しの動作に、回復が追いついていないことが背景にあります。
デスクワークやスマホの操作に加えて、最近はトレーニングをしている方にも、テニス肘が増えていると感じています。日中はデスクワークで、仕事の後はトレーニングで、同じ部位を続けて使う。休ませる時間がないまま、負担が重なっていきます。
お風呂に浸からずシャワーだけで済ませる、過度な飲酒、睡眠不足も、回復を遅らせる要因だと考えています。
肘だけでなく、上腕や背中の筋肉も関わっています
原因は、ひとつの筋肉だけではありません。
直接の原因になっているのは、前腕にある伸筋群です。ただ、上腕三頭筋や広背筋も、筋膜という膜でつながっています。ひとつの筋肉の緊張が強いと、つながっている別の筋肉も引っ張られます。そのため、肘だけでなく、上腕や背中まで触れて整えることがあります。
湿布は、炎症を抑えているだけです
血行不良と筋肉の使いすぎの、根本改善にはなりません。
湿布は消炎鎮痛剤で、炎症を抑える目的のものです。テニス肘の背景には、筋肉の使いすぎと血行不良、疲労の蓄積があると、私は考えています。原因である血行不良と筋肉の使いすぎの根本改善には、つながっていません。
そして、湿布を貼って動かさないままにすると、血の巡りはさらに悪くなり、痛みがそこに固定されてしまうことがあります。
ご自身でできること
ただ「セルフケアをしてください」とお伝えするだけでは、どうやるのか分からないまま終わってしまいます。
当院では、セルフのお灸や、手首を反らす・曲げるストレッチなど、セルフケア・セルフマッサージの方法とポイントを、分かりやすくお伝えしています。続けていただくことで、お仕事やスマホの操作を、今後も問題なく続けていただけると考えています。痛みが強いときは、無理に動かさないでください。
ただし
同じテニス肘という言葉で呼ばれていても、原因は人によって違います。デスクワークが背景にある方もいれば、スポーツが背景にある方もいます。
筋肉のケアには、専門的な知識が必要なところもあります。肘の痛みが続いている方は、こうした症状に詳しい治療院で、一度見ていただくことをおすすめします。
※今週の臨床の振り返りより(2026年10月 第4週)
この記事を書いた人
吉村 大樹(よしむら だいき)
はり・マッサージ 吉村治療院 院長
業界歴24年、開業12年。4つの国家資格を持ち、施術はすべて院長が担当しています。日本線維筋痛症・慢性痛学会の会員。
「痛みや不調には、必ず理由がある」という考えのもと、触れて探し、鍼で届け、姿勢と体の使い方で整えることを大切にしています。