大人の側弯症の原因と鍼治療|福岡市中央区薬院 吉村治療院

福岡市中央区薬院|鍼・マッサージ 吉村治療院

大人になってから気づいた、
背骨の左右差

側弯症とは、背骨が左右に曲がった状態をいいます。学校検診で見つかるイメージが強い症状ですが、大人になってから自分で気づいたり、健康診断で指摘されたりすることも少なくありません。

こんなことはありませんか

  • 鏡を見て、肩の高さや腰の高さが左右で違うことに気づいた
  • 服や鞄の肩紐が、片方だけずり落ちやすい
  • 健康診断や人間ドックで「背骨の湾曲」を指摘された
  • 長年、同じ側の肩こり・腰痛が続いている
  • 年齢を重ねるとともに、姿勢が崩れてきた気がする

一つでも当てはまるものがあれば、参考にしていただければと思います。

大人の側弯症には、2つのパターンがあります

①思春期からの側弯が、そのまま大人になったケース

学生時代に側弯を指摘されていたものの、特に治療をせず、そのまま大人になられた方です。成長が落ち着いても、姿勢のクセや筋肉の使い方の偏りは引き継がれていきます。

②大人になってから新たに生じたケース

若い頃はまっすぐだった背骨が、長年の姿勢・生活習慣の積み重ねや、加齢による変化によって、中高年以降に少しずつ曲がってくることがあります。

なぜ、大人になって側弯症が起こるのか

子供の側弯症と同じく、背骨だけを見ていても根本的な原因は見えてきません。当院では、骨盤の後傾が側弯症の発端にあると考えています。

骨盤が後ろへ傾くと、背骨は丸まります。すると、背骨を支えている脊柱起立筋の負担が増え、緊張が高まっていきます。

背中の筋肉にも、利き手や利き足と同じように「使いやすい側」「重心が乗りやすい側」があります。一般的に右利きの方は、左側に重心を乗せることが多く、結果として左側の筋肉に負担がかかりやすくなります。左側の腰痛を訴える方が多いのも、このことが影響しています。

この負担が長期間に及ぶと、筋肉が骨を引っ張り続けることになり、やがて関節の歪みを引き起こします。これが側弯症の起こりだと、当院では考えています。何十年という時間をかけて作られてきた状態なので、ある日突然現れるものではありません。

これに加えて、加齢による変化も関係します。年齢を重ねると、背骨と背骨の間にある椎間板の弾力が少しずつ失われ、背骨を支える筋肉の力も低下していきます。左右の筋力やバランスに元々差があった場合、この変化がきっかけとなって、背骨の傾きが目立ってくることがあります。

また女性の場合、閉経後は骨密度が低下しやすい時期でもあります。骨そのものの強度が変化することも、背骨の変化に影響する要因の一つと考えられています。

股関節・胸椎の硬さと、背骨への負担

股関節は車でいうサスペンションのようなものです。サスペンションが硬くなると、衝撃がそのまま車体へ伝わります。同じように、股関節や胸椎の動きが硬くなると、本来そこで分散されるはずの負担が、背骨へ集中してしまいます。

座っている時間の長さ・運動不足・片側に偏った体の使い方は、年齢を問わず股関節や胸椎を硬くする要因になります。当院では、背骨そのものだけでなく、股関節・胸椎の柔軟性もあわせて確認しながら施術を行っています。

当院のアプローチ

まずは筋肉の緊張を和らげること。そのうえで、普段の姿勢・座り方・体の使い方を変えていくこと。当院では、この順番こそが根本的な解決方法だと考えています。

①まず、筋肉の緊張をゆるめる

背骨を引っ張っている筋肉の緊張を、鍼治療やマッサージでゆるめていきます。骨そのものが変形しているのではなく、筋肉に引っ張られてポジションが移動している状態であれば、筋肉の状態が変わることで、背骨の負担も変わってきます。

②股関節・胸椎の柔軟性を高める

背骨に負担が集中しないよう、本来動くべき股関節・胸椎が十分に動くように整えていきます。

③そのうえで、普段の姿勢・座り方・体の使い方を変えていく

緊張がゆるみ、動きやすくなった状態のまま、日常生活の姿勢・座り方・体の使い方を変えていきます。筋肉だけで姿勢を支え続けると、疲労が蓄積し、かえって左右差を助長することがあります。骨格で自然に支えられる姿勢を、日常生活の中で実践していただけるようお伝えしています。

鍼やマッサージは、あくまでもそのための手段です。施術そのものがゴールではなく、ご自身の体の使い方が変わっていくことこそが、根本的な解決につながると考えています。

ご自宅でできること

  • 長時間同じ姿勢を続けず、こまめに体を動かす
  • 股関節をゆっくり回す、胸を開くストレッチを習慣にする
  • 骨盤が後ろに倒れない座り方を意識する
  • タンパク質・カルシウムなど、骨と筋肉の材料となる栄養を意識して摂る

長い時間をかけて作られてきた姿勢なので、変化にもある程度の時間が必要です。焦らず、日々の積み重ねとして取り組んでいただければと思います。

医療機関の受診をおすすめする場合

背骨の左右差に加えて、足のしびれ・強い痛み・排尿排便の違和感など、神経症状を伴う場合や、短期間で急激に側弯が進行している場合は、まず整形外科での検査をおすすめします。医師の診断を受けたうえで、当院でのケアを併用していただくことも可能です。

よくある質問

Q.大人になってからでも側弯症は改善しますか。

A.骨そのものの変形というより、筋肉の緊張によって背骨のポジションが引っ張られている部分については、施術やセルフケアによって変化が見られることがあります。ただし、長年の年月をかけて作られた状態のため、ある程度の期間が必要です。

Q.整形外科に通っていますが、併用できますか。

A.はい、問題ありません。整形外科での経過観察・治療を続けながら、当院での施術を併用していただくことは可能です。

Q.骨粗しょう症が心配です。施術を受けても大丈夫ですか。

A.骨の状態によって、施術の強さや内容は調整いたします。健康診断などで骨密度について指摘を受けている場合は、初診時にお知らせください。

Q.継続治療はなぜ必要ですか?

A.人間の身体は急激な変化を好みません。長年かけて形成された不調は、一度の刺激で完全に変わるものではありません。一定期間、適切な外的刺激(鍼・手技)を重ねていくことで、筋緊張の正常化・関節の柔軟性向上・自律神経の正常化・姿勢の改善などが徐々に安定していきます。これが「体質が変わる」プロセスです。

まずはお気軽にご相談ください

背骨の左右差は、ご自身ではなかなか気づきにくいものです。鏡や健康診断で気になった方は、お気軽にご相談ください。

鍼・マッサージ 吉村治療院 院長 吉村大樹

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