子供の猫背の治し方
子供の猫背の治し方
猫背の原因
猫背の原因は、背骨の土台である「骨盤」が後ろに傾いた状態で起こっています。
土台である「骨盤」が後ろに傾くと、上体はそのまま後ろに倒れる訳にはいかず、バランスを取るように背中を丸め、頭が前方に移動します。
それによって猫背となってしまいます。
また起立した状態でも猫背の場合もありますが、その原因は「足指の機能低下」から踵側に重心があることによって起きます。
踵側に重心が常にあると、身体はバランスを取る際に骨盤を前方にスライドさせ、それと同時に骨盤が後ろにも傾きます。
そうすると、座った状態で起きる猫背と同様にバランスを取るように背中を丸め、頭が前方に移動し「猫背」が完成されるのです。

猫背の治し方
考え方として、まずは原因の解決が大切です。
猫背は、カラダの土台が崩れてしまう事によって起きるので、土台を整える事が重要です。
それは、
・骨盤を立てて座ること
・足の指の機能を高めること
原則はこの2点です。
また背骨が丸まり固くなっているケースでは、背骨の柔軟性を高めることも必要です。
当院では、猫背の解決策を直接指導を行っております。
*注意点ですが、当院では「骨盤」を立てて座ることを推奨していますが、その状態を長く続けることは決して良いことではありません。人間は動物ですので、動く必要があります。
また「骨盤」は車で言うところの「ギア」の役割をしており、自分の意志で自由にギアをコントロールできる柔軟性と可動性が必要なのです。
骨盤を立てたポジションがニュートラルであると知る事が重要です。
親としてできること
お子さんが猫背になっていたら、ついつい「背筋を伸ばしなさい」や「胸を張りなさい」などの言葉をかけてしまいがちですが、それらの指示はいずれも「筋肉」を過剰に使った姿勢な為、本人としても苦しいですし、その姿勢は長く続くものではありません。
そのまま続けてしまうと背中や腰の痛み、いずれは側弯症にも繋がっていきます。
また足の指に問題がある場合は、足の指が使われないような靴を履かせないことです。【例として、クロックスのようなゴムサンダル、大きすぎる・小さすぎるといったサイズの合わない靴】
大切なことは、親としてお子様の置かれている環境を整えてあげることです。
猫背を改善するには環境整備が重要
当院では、アーユルチェアという椅子の使用を推奨しております。
理由として、
・骨盤が後ろに倒れない点
・座った状態でも股関節の開閉などの動作ができる点です。
巷にある骨盤を立てる椅子の中には、お尻を包むように設計されていて股関節の動きが制限されたものがあります。
そのような椅子に座り続けると股関節周りの筋肉が固まってしまう恐れがあります。
アーユルチェアは、椅子に座った状態でも、骨盤を前後に動かすことも・股関節を開いたり閉じたり動かすことができます。
そのような点から、当院ではご家庭でのアーユルチェアの活用をお奨めしております。
参考になりましたら幸いです。
鍼・マッサージ 吉村治療院 院長 吉村大樹